秋葉原耳かき小町殺人事件

ナンバー1耳かき嬢、店出禁のストーカーによって殺害

2009年8月に耳かき専門店に勤務する江尻美保さん(21歳)と祖母の鈴木芳江さん(78歳)が殺害される事件が発生。

犯人として江尻さんにストーカー行為を働いていた林貢二(41歳)が逮捕された。

犯行の経緯や動機

江尻さんは東京都秋葉原の耳かき専門店「山本耳かき店」に勤務する人気ナンバー1の耳かき嬢であり、小町と呼ばれていた。

犯人の林は2008年2月からこの店に偽名で通い始め、江尻さんの指名を続け、店に通う頻度も増加していた。

2009年4月5日に林は同店で江尻さんに店外で会うことを要求して出入り禁止となり、その後から江尻さんへのストーカー行為が始まる。

林は出入り禁止の理由を尋ねるために店の外で江尻さんに声をかけ、7月19日には江尻さんの自宅周辺で江尻さんを待ち伏せ声を掛けた。

その後江尻さんにメールを送るが返信がないことから改めて拒絶されていることを理解したが、理由が分からず憎悪を募らせた。

同年8月3日の午前8時50分頃、林は包丁やナイフ、ハンマー等を用意して東京都港区西新橋の江尻さん宅を襲撃。応対した祖母の鈴木さんを1階の玄関先でハンマーで何度も殴打した上、ナイフで顔や首を20ヶ所以上刺して殺害。江尻さんに気づかれないよう2階へ上がり、寝ている江尻さんの首にナイフを突き刺した。

2人は顔や首などを刃物で刺され、祖母の鈴木さんはその場で死亡、江尻さんは搬送後も意識不明のまま9月7日に死亡した。

判決とその後

林は精神鑑定の結果、責任能力有りと判定。

2010年10月19日、東京地方裁判所で初公判が行われた。検察側と弁護側に事実関係の認定に関する相違はなく、検察側は被告の身勝手で一方的な性格や強い殺意があったことを主張。対して弁護側は被告に反省の意があることや、遺族からの損害賠償請求の申し出に応じる意思を示していること、耳かき店の中での被告と被害者の関係が良好であったことが述べられた。

同月25日、最終弁論で検察側は2名を殺害したことや残虐性、計画性等を挙げて死刑を求刑。弁護側は反省の意があることや前科のないことから死刑の回避を主張した。

翌月月1日に判決公判が開かれ、林の身勝手さは認めた上で祖母の殺害に計画性は認めず、また反省態度も一部認定して無期懲役が言い渡された。

両者とも控訴せず、2010年11月15日に無期懲役が確定。

江尻さんと祖母鈴木さんの遺族は事件現場となった自宅を転居した。