秋田連続児童殺害事件

2019年10月

鈴香被告の精神状態は!?未だ動機不明の謎多き児童殺人事件

秋田連続児童殺害事件の概要

秋田連続児童殺害事件とは、2006年(平成18年)4月9日秋田県藤里町の町営団地で、畠山鈴香の娘彩香ちゃん(当時9歳)とその友達の米山豪憲くん(当時7歳)が行方不明となった事件です。

翌4月10日に彩香ちゃんが自宅から10km離れた藤琴川で水死体となって発見され、5月18日に豪憲くんが約12km離れた米代川の川岸で遺体となって発見されました。

警察は誤って川に落ちたと断定し事故死として処理したのですが、畠山は「私の娘は事故死ではなく殺害された」と主張。次第にオーバーな言動や態度に近所では不審を抱くようになったといいます。

また、マスコミも母親である畠山が犯人ではないかと疑うようになりました。畠山も積極的にマスコミに向かって発言している場面は記憶に新しいかもしれません。

警察は、2件目の事象発生から再捜査を始め、6月4日、畠山鈴香を事件の被疑者として逮捕したのです。

犯行の動機や経緯

地元住民は、彩香ちゃんの事故死(当初は)と豪憲くんの死亡という僅か1ヶ月の間に同じ団地内での出来事に大きな衝撃を受けていたとみられます。と同時に、秋田県警察は豪憲くんの遺体に索条痕があったことなどから殺人事件とみて捜査本部を設置しました。

畠山の自宅から血痕や豪憲くんのものとみられる体液も発見され、警察は、有力な物証として死体遺棄の疑いで逮捕。さらに殺害をほのめかす供述から6月25日、豪憲くん殺害の疑いで再逮捕されました。

また、7月18日には娘の彩香ちゃんを橋から突き落としたと供述。再逮捕に至ったのです。

畠山鈴香は、死体遺棄は認めても殺害は否定。動機を語っておらず、恐らく自分自身でも動機が良く分からないのではないかと考えられています。精神状態が正常だったのか自信がないと述べていたり、供述を覆したりと支離滅裂な言動が多く、刑事責任能力が認められるかどうかも大きな話題となりました。

判決とその後

最後の起訴から初公判まで1年以上かかり、月に数回のペースで集中的に開廷、そして、並行して被告の精神鑑定が実施されるなど異例の態勢がとられました。

2008年3月19日、「2人の殺害は殺意を持って行われたが、計画性がない」「刑事責任能力は認められる」ということから無期懲役の判決が言い渡されたのです。

弁護側と検察側は共に控訴をしましたが棄却。弁護側のみ上告しましたが、後に取り下げたため、2009年5月19日に無期懲役判決が確定したということです。

二転三転する被告の主張と、演技なのか気分なのか不安定な精神状態での裁判であっただけに、事件は不明確なことだらけ。幼い2人の尊い命は二度と返って来ることはない、決して許しがたい殺人事件といえるでしょう。