ことわざの「死人に口なし」ってどういう意味?いつ使われているのかを一挙公開!

2020年07月

みなさんは、普段の何気ない会話でことわざを利用しているのではないでしょうか。

ことざわはとても便利なものです。

なぜならたったの数文字だけなのに、そのなかにはたくさんの意味が詰まっているからです。

そこで今回は、死人に口なしということわざにスポットをあててみましたので、どういう意味なのか、いつ使われているのかをお伝えします。

ぜひ参考にしてみてください。

死人に口なしについて

死人に口なし

「死人に口なし」とはどういう意味があるのでしょうか。

死人に口なしとは、死んでしまったものは絶対に会話することができないため、どんな罪をきせられても釈明ができないことを表します。

つまり、死人は会話できないため、何も言えませんよということです。

たとえば、大きな事件があったとしましょう。

当然、事件を起こした加害者もいれば被害者もいることが考えられます。

しかし、何かがきっかけで加害者も被害者も亡くなってしまったとしたらどうでしょうか。

現場検証などである程度の真実は明らかになるかもしれませんが、加害者はなぜ事件を起こそうと思ったのか、なぜ被害者は亡くなったのかなんて解りません。

まさに、死人に口なし状態です。

死人に口なし状態になってしまうと、事件が解決されないこともありますし、加害者や被害者の関係者も含め、とてもツラい気持で過ごすことになるでしょう。

こういうことだけを聞きますと、事件のときにしか使えないのかと思ってしまいますが、そうではありません。

たとえば、とても優秀な人がいて誰も知らないような特別な知識を持っていたとしましょう。

しかし突然その人が亡くなってしまうと、まさに死人に口なし状態ですから、知識を聞き出すことはできません。

ですがこの言葉の大半は、良いときではなく悪いときに利用されますので、安易に使うべきではありません。

なぜなら、死人に口なしという言葉を使うと言うことは、誰かが亡くなっているからです。

死人に口なしを使うタイミングとは?

死人に口なし

では、肝心な死人に口なしのことわざは、どいういうタイミングで使うべきなのでしょうか。

実は、死人に口なしということわざだからなのか、殺人のシーンが多い時代劇や刑事ドラマなどでよく利用される傾向にあります。

刑事ドラマを想定した死人に口なし

たとえば、刑事ドラマで利用シーンを考えてみましょう。

事件が起きたときに、刑事は現場に急いで向かいます。

現場では、何者かによって殺された人が倒れているようです。

もちろん、殺された人は話すことができないため、なぜそうなったのか、なぜ殺されてしまったのかをその場で判断することはできません。

すると刑事は、「加害者はすでにその場にはいないが被害者はいる。でもすでに亡くなっている、まさに死人に口なしだ」と言うわけです。

誰も知らない知識を持っていた研究者を想定した死人に口なし

もうひとつは、特殊な知識を持った研究者を想定したケースで見ていきましょう。

とある研究者は、人類の難病を完治させる薬を開発していたとします。

その知識は、たったひとりの研究者しか知りませんでした。

しかし、不慮の事故で研究者は突然亡くなってしまうことになります。

結果的に、人類の希望でもある薬を作ることができなくなったため、周りの研究者たちは「この薬が完成すれば、人類にとって救世主となるはずだった。ノーベル賞ももらえたに違いない。死人に口なしだから、研究内容を知ることができない。」

日常で死人に口なし、ということわざを使うことはありませんが、テレビなどで使われることもあるため知識として知っておくだけでもいいのではないでしょうか。

死人に口なしに似た言葉

死人に口なし

実は、死人に口なしということわざにも、似たような言葉があるということをご存知でしたでしょうか。

「死」というテーマではありますが、以外にもよく利用されることわざがいくつかあります。

九死に一生を得る

死に関連することわざで、もっとも聞いたことがあるものは「九死に一生を得る」ではないでしょうか。

まさに、その言葉が表すように危ないところで奇跡的に助かることを、九死に一生を得ると言います。

たとえば、ほとんど助からない病気になってしまったが、手術で大成功をおさめたために九死に一生を得るという表現をすることがあります。

一から十のうち、九まで死ぬ可能性があることから九死という言葉を使われるようになりました。

生は死の始め

どんな生き物でも、生まれてきた以上は寿命があるためいつかは亡くなります。

その意味を表すことわざが、「生は死の始め」です。

つまり、生まれた0歳の瞬間に死への道のりが始まっているということです。

死中に活を求める

人は生きている以上、いちどくらいは絶望的な状況を体験するはずです。

本来であれば、絶望的な状況に陥ると抜け道すら見つけられずにそのままおちていくだけというわけです。

しかし、ピンチはチャンスというように絶望的な状況であっても活路を見いだすことができます。

そのようなときを、死中に活を求めるで表すことができます。

死人に口なしの類義語とは

死人に口なし

死人に口なしのことわざには、意味合いが近い類義語が存在しています。

各ことわざの違いについて、見ていきましょう。

死人に妄語

死人に妄語とは、生きている人が死んだ人にたいして罪をかぶせることを表します。

たとえば、車を運転している人と助手席に乗っている人がいたとしましょう。

しかし、運転者の過失により大きな事故を起こしてしまった結果、助手席に乗っている人だけが亡くなりました。

どう考えても、悪いのは運転者です。

ですが、そのまま罪を認めてしまうと運転手にとっては不利益しか残りません。

助手席の人が亡くなってしまったのを良いことに、運転手は助手席の人にたいして罪を全てかぶせてしまいます。

あとでウソはバレてしまうものですが、そのときばかりは被害者が実は運転していたなどと虚偽の報告をすることもあるでしょう。

まさに死人に妄語というわけです。

死者に鞭を打つ

死者に鞭を打つとは、亡くなった人にたいして生前の行動や発言を非難することを表します。

もしくは、屍に鞭を打つとも言います。

このことわざは、はるか昔の中国春秋時代に、亡くなった楚王の死体を掘り起こして鞭打ったことから始まったと言われています。

生きている人がどうしても気に入らなくて非難を浴びせようとすれば、もしかしたら報復が待っているかもしれません。

しかし、その人が亡くなっている以上、いくら非難を浴びせたとしても本人から何か言われることもありません。

ことわざで「死人に口なし」以外にどんなものがあるの?

死人に口なし

みなさんは普段、知らず知らずにことわざを使っているはずです。

たとえば、「鬼に金棒」「口はわざわいの元」「継続は力なり」などです。

鬼に金棒は、強いものにさらに強くなるものを与える。

口はわざわいの元は、余計なことを発言してしまうと自分の身を滅ぼしてしまう。

継続は力なりは、何ごとも諦めることなく、コツコツと続けていくことが大切。

このように、たった少しの言葉だけで文章としてすべての人に伝わるというメリットがあります。

死人に口なしのまとめ

死人に口なしという言葉は、決して良いときに使われるわけではありませんので、なかなか使えるタイミングがありません。

ですが、刑事ドラマなどで使われることも多いため、死人に口なしの意味を理解しておけば楽しみながら視聴できるのではないでしょうか。