広島県廿日市市女子高生殺害事件

14年間未解決の事件、犯人が別件の事件を起こし逮捕

2004年10月5日に広島県廿日市(はつかいち)市在住の高校2年生、北口聡美さん(17歳)が自宅で刺殺された。

犯人として山口県宇部市の会社員、鹿嶋学(35歳)が逮捕された。

犯行の経緯や動機

2004年10月5日、当時21歳であった犯人の鹿嶋は勤務先へ寝坊したことをきっかけに自暴自棄になってバイクで東京へ向かった。途中、犯行現場となる広島県廿日市市で強姦を思い立ち犯行に至る。

事件当日、聡美さんは高校から帰宅後、広島県廿日市市の自宅離れ2階の自室で仮眠をとっていた。

午後3時頃、鹿嶋は土足で聡美さんの部屋がある2階へ行き、悲鳴を上げながら階段を掛けおりる聡美さんを追いかけて1階の階段下で刃物を用いて胸部や腹部、頸部を複数回刺した。

聡美さんの悲鳴を聞いて自宅にいた祖母と妹が駆けつけ、聡美さんが離れの玄関先で倒れているところを発見。血溜まりができていた。

鹿嶋は祖母に対しても左耳や腹部、背部を複数回に渡り刺して逃走した。妹が近くの園芸店に助けを求めた。鹿嶋は刃物を持って妹を追いかけるが追いつかなかったために断念した。

聡美さんと祖母は病院に搬送されたが、聡美さんは失血死による死亡が確認された。また祖母は全治1ヶ月の重傷を負った。

妹の目撃情報から似顔絵が公開され、捜査特別報奨金制度対象事件となるも
事件発生から約14年間の間犯人は不明であった。

警察は街頭でチラシを配り、事件の情報提供を呼びかけ、5000件以上の情報が寄せられるも犯人に繋がる手がかりはなかった。当事件では約30万人に及ぶ捜査員が導入された。

鹿嶋は犯行後にバイクで東京へ逃亡するも金が尽きて実家へ帰り、土木工事会社へ就職。

13年間真面目に勤務していたが、2018年4月にイラついたことを理由に上司の大腿部を蹴りあげて警察に通報された。

山口県警察本部によって暴力事件として捜査され、鹿嶋の指紋と2004年の事件の遺留物から採取された指紋が一致したことから鑑識によるDNA鑑定を経て、2018年4月13日に殺人の容疑で逮捕となった。

裁判とその後

2020年3月3日に広島地方裁判所で鹿嶋の裁判員裁判が開かれた。鹿嶋は起訴事実を認めるも動機は点々としていた。

検察側は無期懲役を求刑。弁護側は有期刑を主張した。

同月18日、1人の命を奪い、また1人に生命の危険を負わせた結果は重大として求刑通りの無期懲役判決が言い渡され確定した。