岡山県大学生リンチ生き埋め殺人事件

2020年09月

女性との交際をめぐり大学生を集団で暴行、生き埋めにして殺害。

東大阪集団暴行殺人事件は、2006年6月19日 、東大阪大学 (東大阪市 )の学生ら2人が9人に集団リンチされた後、生き埋めにされ殺害された事件である。

事件概要

事件発生

2006年6月27日、岡山市灘崎町の建設用資材置き場の土中から、FさんとIさんの遺体がみつかった。

事件は、FさんとIさんの友人であるMさんが、警察に通報したことにより発覚した。

動機と経緯

事件のきっかけは、Fさんと徳満優多(21歳)による、交際女性をめぐってのトラブルだった。

Fさんは、Iさん、Mさんとともに徳満を呼び出した。

徳満と一緒に来た友人の佐藤を監禁して暴行し、50万円を要求した。

この時、Iさんは「自分は暴力団に知り合いがいる。」などといって脅した。

おそろしくなった佐藤は、中学の同級生である小林竜司(21歳)に助けを求めた。

また小林は幼馴染の広畑智規(21歳)に相談し、皆で報復の計画を練った。

さらに白銀資大(22歳)や佐山大志(21歳)、小林の後輩の少年たちも加わり、「金は岡山で払う」といってFさんたちを誘い出した。

そして、Fさんたちを車に乗せ、岡山に向かう途中のインターチェンジで待ち伏せていた仲間に襲わせ、ゴルフクラブや金属バットで暴行を加えた。

その後、資材置き場に連れていき、小林の命令で少年Aがショベルカーで穴を掘り、Fさんを穴に落として生き埋めにして殺害した。

徳満の暴行に関与していなかったMさんは許され、警察に行ったら家族を皆殺しにすると脅された上で解放された。

小林たちは暴力団関係者との間で「借金漬けにするから連れて行く」という約束があったIさんを連れ去ったが、あまりにも衰弱しており、「それでは金は取れん。連れてこなくていい」と言われてしまったため、再び資材置き場に連れていき、Fさん同様に生き埋めにして殺した。

逮捕と判決

逮捕

Mさんが警察に通報したことを知った佐藤、徳満、佐山は6月24日に警察に出頭した。

翌日、小林が母親とともに出頭し、逮捕された。

他の少年3人も出頭し、28日には広畑と白銀も逮捕された。

この日までに、リンチに加わった9人全員が逮捕された。

判決とその後

2007年5月22日、大阪地裁は実行の主犯格である小林に死刑判決を言い渡した。小林は、控訴・上告したが棄却され、11年3月25日、死刑が確定した。

19年10月現在、大阪拘置所に収監されている。

また、計画の首謀者である広畑には、無期懲役が言い渡され、そのまま刑が確定。

佐藤は懲役9年、徳満は懲役11年、白銀は懲役18年、佐山は懲役7年、少年Aは懲役15年の判決がそれぞれ下された。

犯人の生い立ち

小林の両親は離婚しており、母親に二人の弟と育てられた。

定時制高校を中退後、職を転々とし、犯行時は無職であった。

広畑は中学時代、不良グループのリーダー格で、頭がよく、岡山県一の進学校から公立大学に進学していた。

佐藤は高校の生徒会長をするなど、周囲から優等生として評判であったという。