愛知県豊山町・廃ホテル殺人事件

2017年4月6日、愛知県西春日井郡豊山町豊場の廃業したラブホテルから外国人男性が遺体で発見された殺人事件である。

事件の経緯と詳細

2017年4月6日午後2時頃、通行人の男性から、愛知県西春日井郡豊山町豊場の廃業したラブホテル「ホテル・サン」の使われていないはずの駐車場に車が停車していると通報があった。

警察が調べたところ、室内にはイラン国籍でハーメッド・ガンバリさん(当時29歳)の複数ヶ所を刃物によって刺された遺体が発見され、司法解剖の結果、ハーメッド・ガンバリさんの死因は、大動脈と肺動脈を切られた事による出血性ショックだった。

当初、遺体で見つかったイラン人男性はパスポートを持っておらず、入国記録の確認はできず、入国の時期や目的は不明だったが、事件発生後、イラン人男性の知人の外国人女性が「イラン人男性と連絡が取れなくなった」と相談が寄せられ、指紋を取り寄せて指紋を照合した結果、身元が判明した。

廃ホテル「ホテル・サン」

ホテルは一部2階建ての平屋で十数部屋あり、ハーメッド・ガンバリさんは、南東の部屋の浴室に倒れていた。しかし、付近から凶器となるような刃物は見つからなかった。

遺体の周辺には、覚醒剤などの薬物投与に使用すると見られる100本以上の注射器が見つかり、警察は、薬物売買を巡るトラブルの可能性もあった。

すぐそばの駐車場に止まっていた車の助手席から室内の浴室まで血痕が続き、浴室にも血の流れた痕があった。ホテルは数年前に廃業しているが、敷地内には自由に入れる状態だった。

車はホテル近くで遊んでいた中学生約10人が見つけ、そのうちの男子生徒2人によると、茶色の軽自動車で助手席の扉が開いていた。

国外へ逃亡か

これらの証言と物証から、別の場所で殺害された後、ホテル内の浴室まで運び込まれたと考えられた。

現場付近から、ハーメッド・ガンバリさんの知人で4月7日にフィリピンに出国した男の指紋などが見つかり、事件に関わった疑いが強まった。

犯人の疑いのある男性は前科があり、国際指名手配されたが、現在も逮捕には至っていない。