香川・坂出タケノコ掘り女児行方不明事件(大西有紀ちゃん行方不明事件)

2020年09月

5歳の少女が神隠しに!?何の手掛かりも残さず忽然と姿を消してしまった少女。

2005年4月29日、家族と一緒にタケノコ掘りに来ていた5歳の女の子が忽然と姿を消し、現在も見つかっていない行方不明事件である。

事件の経緯(詳細)

今から約15年前の2005年4月29日、香川県坂出市王越町の五色台ビジターセンター付近の竹林で、香川県五色台連絡協議会は「タケノコ掘り」のイベントを行っていた。そのイベントに、参加した19家族とボランティアの計60人の中に、高松市浜ノ町に住む、母親(当時42歳)と姉(当時8歳)と来ていた大西有紀ちゃん(当時5歳)も参加していた。

午前中は、山の草花を見て回る自然観察会を行い、午後からはタケノコ掘りが開催されるというスケジュールだった。

事件当時の有紀ちゃんの用紙は、身長が約105cmで髪は肩までのおかっぱ。赤とオレンジの横縞模様の長袖Tシャツ、オレンジ色のラインが入った紺色のジャージズボン姿で、ウサギの絵が入った靴を履いていた。

13時頃、タケノコ掘りが開始される。有紀ちゃんは母親の近くを離れず、次々にタケノコを掘っていた。

13時40分頃、有紀ちゃんと母親は、竹林奥の遊歩道を少し離れた場所で4本目のタケノコを発見する。母親はそれを掘り始めたが、有紀ちゃんは「もう1本探してくる」と母親に告げ、1人で遊歩道の方へ走って行った。母親からはぐれた後、遊歩道を時計回りに徒歩で移動したと思われる。

母親にそう言い残し、ほんの20分間で有紀ちゃんの行方がわからなくなった。

14時頃、集合場所に有紀ちゃんが戻らず、捜索するも見つからなかった。15時頃、警察へ連絡。

15時45分頃、警察が到着し捜索が開始された。17時頃、地元の消防団も参加し、捜査に参加した。

総勢100名以上で懸命の捜索が21時頃まで続けられ、警察犬も投入された。警察犬は有紀ちゃんが持っていた「水筒」の匂いを頼りに行方を追った。捜索開始から、次の日、投入された全ての警察犬が、竹林の中にポッカリと開いた場所でピタリと足を止めた。

神隠し

警察犬が同じ場所で足を止めたことについて専門家の解説では、警察犬は靴と地面が擦れた時に発生する「摩擦臭」ため、仮にその場所で追跡しているターゲットが地面から抱き上げられたとしても、警察犬はその地点から、抱き抱え上げた人物が残した「摩擦臭」を追うそうだ。

このことから、全ての警察犬が同じ場所で足を止めたということは、「その場所から摩擦臭が一切無くなった」ということを示している。そのような結果になるということは、有紀ちゃんはその地点から、上空にいなくなったと推測されてしまうことになる。

有紀ちゃんの体重は約15kgで、大型の猛禽類ともなればヤギ一頭も掴み飛ぶことができるため、不可能ではない。しかし、有紀ちゃんがいなくなった場所には羽毛などは発見されず、この周辺には大型の猛禽類は生息していないと考えられた。

他の可能性として、ヘリコプターで連れ去ったのではないかという説もあったが、ヘリコプターなら音や大きさで目立たないわけにはいかず、竹林の中で硬化するのは難しいとされた。

証言

捜索には延べ3000人が動員された。目撃証言は少なかったが、有力な証言は2つあった。

1つ目は、中学生の証言で「遊歩道を歩いてきた有紀ちゃんと言葉を交わした」というもので、2つ目は、大人の男性の証言で「母親と別れた直後と思われる13時40分頃に有紀ちゃんが遊歩道を歩いているのを見た」というものだった。

しかし、有紀ちゃんが見つかることはなく、それどころか手掛かりのひとつも見つからなかった。

警察犬の実験をしたテレビ番組によると、有紀ちゃんの行方がわからなくなったその日、竹林付近の車道に藪の中から出てきた、「40代くらいの大きなリュックを背負った男」が目撃されたという証言があり、そのリュクには子供ひとりくらいなら容易に入ることができる大きさだったそうだ。

つまり、この男が有紀ちゃんを連れ去っていったとすると、このイベントに参加していた男性で、タケノコを掘って持ち帰るために空のリュックを持って来ており、子供を連れ去るために参加していたのではないかと推測された。

様々な憶測

家族は情報提供を求め、テレビ番組『ワールド極限ミステリー』では透視能力による捜査も行われた。その能力者によると、「大きな吊り橋」と「とがった山」、「リンゴ園」と「車体の一部が黄色い車」、「楕円形の池」とその池の周辺には「木造の家や洞窟のような場所」が見えると証言した。

さらに、「有紀ちゃんは人間によって誘拐された」、「有紀ちゃんを誘拐した人は痩せていてリュックを背負っている」、「犯人はタケノコ堀のメンバーではなく、外部による犯行である」とも証言した。

透視能力者に力を借りるなどしたが、2020年現在まで、有紀ちゃんは見つかっておらず、有力な手掛かりも他に見つかっていない。

忽然と姿を消してしまったため、世間では「神隠しにあったのではないか」という意見も多かった。また、「異次元空間に飛ばされた」、「宇宙人による誘拐」、「北朝鮮による拉致」など様々な憶測が立てられた。