架空請求詐欺仲間割れ殺人事件

搾取した金の配分巡り殺害事件、主犯らに死刑

2004年10月に東京都で架空請求詐欺を行っていた船橋市在住の店員(25歳)と杉並区在住の元会社員(31歳)ら4名が殺害された。

犯人として同じ架空請求詐欺グループであったコンサルタント会社社長の清水大志(26歳)と渡辺純一(28歳)、伊藤玲雄(31歳)が逮捕された。

犯行の経緯や動機

2004年5月頃より、主犯の清水は友人らと共に広告関係の会社を設立するも経営が悪化。共同設立した友人らと融資保証金詐欺を始める。

清水らは拠点を移動、また詐欺内容を架空請求詐欺に切り替えて規模を広げ、詐欺グループの構成員も増加した。

最終的には350名以上が詐欺被害に遭い、被害額は約2億円となった。

清水は詐欺で得た金の大部分を自らの会社の運営費に充て、一部の詐欺グループ構成員が待遇に不満を覚えて他の構成員3名と共謀して清水の殺害を計画。金を奪う目的であった。

清水は事前に計画を察して共同経営の友人や元暴力団員の友人である渡辺らと共に構成員4名への暴行を計画。

2004年10月13日22時20分、JR船橋駅付近で構成員4名を襲撃して拉致。事務所内で暴行を加えて計画を聞き出した。

構成員が清水や共同経営の友人や渡辺等の殺害を計画していたことが発覚したため激怒して構成員4名を監禁。熱湯をかける等暴力を加えた。

清水らは都内のホテルで渡辺や暴力団員と共に構成員4名の殺害を計画。10月16日未明から午後にかけて構成員4人を殺害した。

暴力団員に報酬を渡して遺体の処理を依頼。茨城県小美玉市の山林に遺棄された。

2005年6月18日、詐欺グループ構成員4名の激しく損壊した遺体が発見された。

清水らは構成員殺害後も詐欺を続けて詐欺の容疑で逮捕された。うち1名が取り調べで構成員4名の殺害を自供。清水らは殺人、傷害致死、死体遺棄、詐欺等の容疑で逮捕・起訴された。

最終的に18名が逮捕された。

判決とその後

収監中の清水大志死刑囚

千葉地裁で清水らの公判が開かれ、2007年8月7日に冷酷非道な犯行で更生は困難として主犯の清水に死刑、渡辺には無期懲役の判決が下された。また実行犯の伊藤も死刑判決となり、他の構成員へも有罪判決が下された。清水、渡辺、伊藤らは控訴。

2009年3月19日、東京地裁で開かれた控訴審にて事件を重大化させた責任があるとして渡辺の無期懲役が破棄されて死刑判決となった。また清水と伊藤の控訴は破棄された。

それぞれ上告するも棄却され、2013年1月29日に清水と渡辺の死刑が確定。翌2月28日に伊藤の死刑が確定した。