川崎市中1男子生徒殺害事件

2020年08月

真冬の川で泳がせた後、ナイフで何度も切りつけ殺害

出典:http://sayuflatmound.com/?p=8573

2015年2月20日午前6時15分ごろ、川崎市多摩川の河川敷で少年の遺体が発見された。遺体は裸の状態で、首や顔などに多数の傷があり、死亡時刻は午前2時ごろと推定された。また、遺体の付近にはカッターナイフの刃が落ちていた。翌日、遺体は川崎市内に住む中学1年生の上村遼太くん(13)と判明した。

逮捕

神奈川県警は、上村くんが亡くなる前にメッセージアプリ(LINE)を使ってやり取りをしていた相手を特定。周囲の防犯カメラに残っていた映像から、上村くんと普段から遊び歩いていた少年グループのメンバーのうち3人が容疑者として浮上した。事件から7日後の27日、神奈川県警はいずれも市内に住む18歳無職の少年Aと17歳無職の少年B、17歳無職の少年Cの3人を殺人容疑で逮捕した。

事件の経緯

事件当夜、上村君と仲の良かったBが上村君を呼び出し、他の少年2人と合流、河川敷へと4人で連れ立った。リーダー格のAは上村君を裸にし、真冬の川で泳がせた。AはCが差し出したカッターナイフで上村君を切りつけ、再び川で泳がせては暴行を繰り返した。Aに命令され、Bも何度か上村君を切りつけた。上村君の死因は首の刺し傷などによる出血性ショックであった。

その後、A、B、Cの3人は上村君の遺体をその場に放置。証拠隠滅のために、近くの公衆トイレで上村君の衣服と靴を燃やした。

動機・犯行までの経緯

上村君は5歳から小学6年生の1学期までを島根県の離島である西ノ島で過ごした。その後の2013年9月に、家庭の事情で川崎市へ転入。明るく、誰からも好かれる性格で、中学校進学後はバスケットボール部に入部した。だが、次第に部活を休むようになり、Aが率いる年上の不良グループとつるむようになっていった。

上村君はAからたびたび使い走りにさせられ、暴力を振るわれていた。15年1月に不登校になった後には、Aに殴られた目の周りに黒あざをつくった姿が目撃されていた。Aは優しいときもあったが、酒を飲むと暴力が止まらなくなることがあった。

事件の引き金となったのは、Aと上村君の中学の先輩がトラブルになったことだった。Aはこれを上村君が先輩に告げ口したからだと逆恨みし、上村君を呼び出して犯行に及んだ。

判決とその後

横浜地裁は殺人と傷害の罪に問われたAに対し、懲役9年以上13年以下の不定期刑を言い渡した。また、傷害致死罪に問われたBに対しては懲役4年以上6年6か月以下の不定期刑、同じく傷害致死に問われたCに対しては6年以上10年以下の不定期刑を言い渡した。少年たちの未熟さや生育環境などを加味したが、残虐性が際立つ犯行として成人事件と同じ量刑判断がなされた判決となった。