高知小学生水難事故 記者会見(令和元年11月11日)文字起こし

2020年01月

中西法貴弁護士:では着座のままで失礼いたします。本日は皆さまお忙しいところ、お時間いただきましてありがとうございます。我々、2名の弁護士が、この度、岡林宏樹さんの代理人として、11月7日に、7日付けで、南国市教育委員会、それから、稲生小学校宛に、今回、岡林さんのお子様、優空君が亡くなるに至った、今回の事件についての調査を、調査要望書を提出させていただきました。この件に、調査要望書を提出することになった経緯、それから、家族としてのお気持ちについて、本日は、宏樹さん、お父さんのほうから、皆さまにお話をしたいということでこの場を●(0:47)させていただきました。事前に、お手元のほうに、声明文ですね。文章化したものをお配りさせていただきましたので、それを参考にさせていただいて、お父さんのお話をお聞きいただければと思います。

岡林宏樹:報道機関の皆さまへ。令和元年11月11日、岡林優空の父、岡林宏樹。令和元年11月7日、私は、中西法貴弁護士、坂本真帆弁護士を代理人として、南国市教育委員会及び、南国市立稲生小学校宛に第三者委員会の設置を求め、旨の要望書を提出いたしました。要望内容の詳細につきましては、事前配布している、要望書の内容をご覧ください。この要望書を出したのは、何より、今年8月22日に、わずか7歳で亡くなった、岡林優空の死亡の真相を明らかにしたいとの思いからです。本件、事件まで、私たち家族は、どこにでもいる、仲のよい、普通の家庭でした。妻と優空は、イベントが大好きで、休日には家族でいろんなイベントに出かけていました。けれど、今はイベントの情報を耳にすると、優空がいたら、と考えてしまい、いたたまれない気持ちになってしまいます。優空の分まで、ご飯をつくってしまったことに、配膳のときに気がついて、もう優空の分はいらないんだった、と落ち込むこともあります。妻はいまだに毎日、お風呂場で優空を思い出し、泣いています。私自身も、本件、事件現場である、下田川近くにいることが苦痛で、できるだけ遠くに離れたいという思いでいっぱいです。本件、事件によって、私たち家族の生活は一変してしまいました。そんな中、少しでも、事件の真相を知りたいと、ツイッターなどで情報を集めたところ、多数のかたから情報をいただくことができました。その中で、事件前に、当該児童らによる、優空に対するいじめではないか、と思われる言動が目撃されていたことや、本件、事件がいじめにより起こったというような噂が、稲生小学校だけでなく、近隣の小中学校にまで拡がって流れていることを知りました。それだけではありません。ほとんど泳げない優空が、事件当日の増水した下田川に、自ら入って泳いで遊んでいたとは思えないこと。優空のお気に入りの図鑑が、現場近くの堤防の上で、中まで濡れた状態で発見されたこと。事件後に、優空の自転車が、当該児童らによって現場から移動されていたこと。事件当日の夕方、妻が、優空を知らないか、と当該児童らに尋ねた際、当該児童らは、優空と一緒にいたことを隠したことなど、本件、事件について、そもそも、多数の疑問があります。残された家族としては、本当に優空の死亡は、単純な水難事故だったんだろうかと、疑わずにはいられないというところが、正直なところです。しかしながら、稲生小学校及び、南国市教育委員会は、事件が夏休み中に学校外で起きたためか、これまで、何ら具体的な調査をしておりません。稲生小学校は、同校に通う、他の生徒の保護者に対しても、本件、事件について、何ら説明をしておらず、稲生小学校に対して、本件、事件に関する説明を求める声が、複数の保護者から上がっています。稲生小学校は、優空や当該児童らが共に通い、日中、多くの時間を共有していた場です。私は、南国市教育委員会及び、稲生小学校には、本件、事件とのいじめとの関連について、適切な調査を行い、その結果を私たち家族にきちんと説明してもらいたいのです。そこで、今回の要望書を出すことになりました。以上です。

記者:今日、写真を持って入って来られましたけども、写真について教えていただけますか?

岡林宏樹:写真なんですけど、これは生前、優空のほうが、 七五三の記念写真で、生前、本人が1番気に入っていた●(06:49)を使わせてもらいました。

記者:先月、東署の方に再調査の要望を署名と一緒に提出されました。今回教育機関の方に、第三者委員会の設立と調査の依頼ということで、双方、リンクしてる話だと思うんですが、公の機関に対して、2つ要望を調査依頼するような署名を出されたことについて、まとめてどういう事を願ってるのかを、端的にお願いしたいのですが。

岡林宏樹:そうですね。まず、当日から不可解な点が、自分の中で多数あったんですけど、その点について、何ひとつ、調査をしていない、というような状況が、実際、僕のほうも仕事休んで、毎日現場にも通い、かなりの数のかたに聞き込み調査等しましたけれど、実際、あの日見たよとか、声をかけられたよというような、保護者のかたも多数いたんですけど、そのかたたちには、警察のほうが接触しているという情報等はもらえませんでした。あと、教育委員会のほうとかもですけど、遺族側に寄り添い、これから調査のほうをすすめさせていただきますというようなことは、言っていましたけど、実際、僕が動くまでは、会うこともできず、実際、その時点で会った時には、調査等の事実はないというふうに聞きました。その後、連絡のほうも、一度きりあっただけで、何の調査報告、調査等の話は一切聞いておりません。

記者:言える範囲で結構なんですけど、弁護士先生。今回の問題について、ここをお願いしたい、ここを重点的にやって欲しいというのを、ポイントがあれば教えていただきたいんですが。

中西法貴弁護士:一応、まず、今の岡林さんのコメントに関して補足と言いますか、今回の声明文の中にも記載をしていますが、宏樹さん、お父さんのほうが、1番に望んでいるのは、真相が知りたい、という。その日、その場所で、何があったのか。どうして、優空君が、死亡するに至ったのか、本当のところが知りたい。しかし、個人で行う調査には限界がある。もっとも、調査権限を持っている、調査能力を持っている警察、それから、●(10:06)である、教育委員会や学校ですね、より大きな組織的な調査をして、究明をしてほしい。何があったかを知りたい、残された遺族として何があったかを知りたい。もうそれが1番なんです。しかし、その一方で、ここまで、事故からもう2か月が経ってますけども、大きい進展が見られない。その状況に、遺族として何とか声を上げたい、ということで弁護士にご依頼をいただいて、警察への要望書の提出、それから、今回の教育機関に対する要望書の提出に至ったというのが、ここまでの経緯かと思います。で、調査のポイントというところですが、これもまた要望書の中にも書いているところですけども、今回の事件について不可解な点があります。そもそも、泳ぐこと、まあ、あまり詳細まではちょっと申し上げられませんが、泳ぐことについて、得意ではない、ほぼ泳げないに等しい状態だった優空君が、水の多い、足が取られる川の中に、自ら入っていって遊ぶだろうか。なかなか、お風呂場で顔を水につける練習すらしなければいけないような優空君が、そういうことをするだろうか。優空君が現場に乗っていっていた自転車が、その現場から移動させられている。優空君は今回の事故の時に、気に入った、少し前に買ってもらったばかりのお気に入りの図鑑を持ってました。ビニールでコーティングされたような、なかなか水が入らない図鑑ですけども、その図鑑がその後、堤防の上で、中までぐっすり水が入った状態で発見されて。なんで図鑑は水の中に入ることになったんだろうかと。事件のあと、関係者にお父さんがいろいろお話しを聞きました。いろいろお話しを聞いたものの、一貫しない。最初言っていたことと、その後聞いたところで話が変わってしまうなど。そして、今回SNSで情報を集める中で、事件前から、一定の問題があったのではないかという疑いがある。こういう事情をお父さんの中に飲み込めずにいます。ただの事故だということで子供同士の事故だということで、本当に片づけていいんだろうかという気持ちがあります。そのあたりについての調査。我々がおかしいんじゃないかと思っているところについて、一定の答えをいただきたいというのが、思いです。

記者:優空くんの自転車が当該児童らによって現場から移動されていた当該〇〇よりも、というのは、〇〇〇〇〇で、妻が優空を知らないか、と当該児童らに尋ねた際、一緒にいたことを隠した、実際に、どういう文言のやりとりで隠したと言っていたのかを教えていただけますか。

岡林宏樹:僕が直接聞いた●(13:19~13;27)。自転車のほうですけど、まず、僕のほうは仕事中だったのですけど、女房のほうから連絡をもらい、現場のほうに、トラブルになりそうだから、早くおかしてくれということで、19時くらいに、ちょっと薄暗い中、家のほうに帰って、真っ先に近所の家に回ったんですけど、その時に、まず、ご飯食べながら、知らないというような、今日は塾行ってるから遊んでないということを聞かされて、その後、警察のかたと近所を捜索中に、下田川から言えば、直線距離にして300メートルほどの、梨園のすぐ隣の用水路の上で自転車を見つけて、で、その後、聞きには行ったんですけど、その回答が、自転車がそこにあるのは知らない。もしくは、その近所に友達がいるのかということを問いましたけど、友達もいない、行ったこともないというような返事を本人から聞きました。その後、警察のほうから、僕、本人は知らなかったんですけど、うちの子は事故で亡くなった。それを見届けた後、自転車を、一度家に乗って帰り、そして、神社のほうまで乗っていき、クワガタムシを探し、その後、家にまた帰って、その後、誰が梨園の前の用水路の上に指示したのか、乗っていったのか、っていう、最終の確認だけが、僕の耳にはまだ届いていませんけど、川から家に乗って帰り、そして、神社のほうに乗っていき、10分、15分程度遊んで、また家に帰り、その間、ずっとうちの子の自転車を乗り回していたというのは、警察のほうからも確認が取れています。

記者:前回の提出からどのような日々を送ってきましたか。

岡林宏樹:実は、僕のほうはちょっと情けないんですけど、当初から自分の中で、ものすごい不可解だという思いの中、お通夜、告別式を最後まで無事にやり通すことできましたんですけど、150人、200人と、参列者の中、ものすごい泣きました、僕自身は。で、思ったことは、これからは優空のために、何があったのか知りたいっていう思いの中で、もう本当に、泣いてしまうのは、告別式で終わらそうという思いの中、妻とか、あと、親族のほうは、いまだに、この現実を認められていないという中で、やはり1人になると、ずっと泣いているというような状態です。

記者:提出書類を警察にもっていったのが、初めて宏樹さんが公式にマスコミの前に出た機会でした。その間どのような事をされてきたんでしょういか?またどのような思いでいらっしゃいましたか。

岡林宏樹:少しでも本当のところにたどり着きたいというのと、引き続き、警察のかた、教育委員会のかたにお願いできないかという思いと、ただその中で、やっぱり、人任せにできないという思いの中、自分でやっぱり川に入り、たくさんの想いで、ずっと人任せにせず、その間もずっと調べていました。

記者:今回教育委員会側にお願いするという事になりましたが、向こうからいじめの調査委員会の設置のお話は無かったんでしょうか?

岡林宏樹:無いです。一度、僕からの電話でお会いして、その後、何らかの方針を決めて、再度4日後に連絡を受けて、家のほうに来ていただいたんですけど、その時にも、家族に寄り添い、適切な姿勢で調査のほう、子供たちのカウンセリングのほうを望んでいきたいというような思いを言っていましたが、その後、一度も連絡も無く、小学校からも教育委員会が●(19:44)して調査のほうをしているというようなことは、一言もうちに言っていませんでした。

記者:第三者委員会についてなんですけども、弁護士、精神科医、等々、これはガイドラインに則したものだと思うのですが、本件はどういった方に、どういった姿勢で調査に臨んで欲しいと思いますか。

中西法貴弁護士:じゃあまず私から。具体的にこの、人材をこうしたいという要望が、現時点であるわけではないですね。で、この要望書のこの部分について、1番申し上げたいことと言うのは、中立性ですね。で、各分野の専門家の関与のもとで、中立的に特定の利害関係のない中で、中立的な調査を実施していただきたいということまでを、メッセージとして含めて記載して●(20:33)

記者:過去の事例の調査委員会では、尾木ママとかですね、色々な方が入っているとは思いますけども、具体的な人材については考えてらっしゃる事は無いということですか。

中西法貴弁護士:現時点ではございませんが、要望書の3ページなんですが、また後程ご覧いただければと思いますが、これはこちら側の、あくまで希望です。で、調査委員会の構成メンバーについて、最終決定する前に、ぜひ、岡林さんに、こういうメンバーで僕は調査をしていこうと思いますという意向確認を、一度挟んでいただきたいというのは、思っているところです。知らないところでメンバーが決まって、知らないとこで調査が進んでという事ではなくて、お父さんのほうに、ある程度お父さんのご家族のほうに対して、透明性があるかたちで調査をしていただきたいというのは思っています。

記者:●(21:27~21:30)

岡林宏樹:なるべく、第三者、その名の通りの第三者で調査をしてもらうことを望んでいます。

記者:お父さんにお伺いしたいんですけれども、今、弁護士さんが、亡くなった当日より以前にいじめの疑いの声があったかわからないと仰ったんですが、例えばご家庭の中で、優空くんの様子が変だったとか思い当たるような事はこれまであったんでしょうか。

岡林宏樹:登下校時に、帰宅して、家のほうで数回泣いているのを見かけたり、帰ってきて、お風呂のほうに、僕、もうほぼ、入っていたんですけど、一緒に。実際、男の子って親に、男親に対して、泣き言というような感じの捉え方になるかもわかりませんが、実際、言うてはくれないんですよ。男同士っていうのがあるのかどうかもわかりませんけども。ただ、もう、僕のほうには、あまりそういった直接的な、いじめられたとか、ただ、1学期に、お風呂に入っている時に、何度か、言ったんですけど、とにかく、擦り傷切り傷というのは、1学期にすごいあったと。で、妻のほうにも聞いたんですけど、理由は、当の本人は言ってくれない。で、僕のほうのお風呂あがって、カットバン貼ったり手当したりというのは、何度もしたんですけど、そのことに関しては、本人は、自転車でこけたなら自転車でこけたと言ってくれたらいいんですけど、そのことは本人は、僕に対して言うてはくれなかったですね。

記者:擦り傷切り傷というのは、今年の1学期から急に増え始めたっていう事ですか。

岡林宏樹:そうですね。

記者:先の質問で、妻が優空を知らないか?と友達の家に訪ねた時に、一緒に居たことを隠した、という説明があったんですが、お父さんが実際にその友達等と接触をして、「遊んでいない」という回答を受けたということですか。

岡林宏樹:そうです。

記者:妻が●(24:11)

岡林宏樹:僕が帰宅する前に、必ず、毎日17時のサイレンが地元で鳴るんですけど、必ず、もう17時15分までには、家のほうに帰り着いて、手洗いうがい等していたのにも関わらず、17時20分なっても帰って来ないっていうので、うちの女房のほうが、17時半にはもう、家のガレージの前に立って、ずっと待っていたんですけど、とりあえず、その下級生のいる、裏の女の子の家。それと、よく外に出てうろうろしていた子どもさんのお家に、まず妻のほうが聞きに行ったんです。その時は、おばあちゃんと、あと、本人から、今日遊んでいないよと。知らないという。その後、僕も2回聞きに行ってるんですけど、いずれも、知らない、遊んでいないと。

記者:当該児童本人から?

岡林宏樹:はい。

記者:宏樹さんは、今回の一件が、どのように決着というか結果的になることを望みますか。

岡林宏樹:やはり、最初から僕、言うてますけど、僕1人でいろいろ調べていくってのはやっぱり、限界というものがありますし、たくさん周りのかたも一緒になって、聞いてもらったり、調べてもらったりしてるんですけど、今後、とにかく、本当にその日、その時間、なぜ、泳げないのに川に行くことになったのか、行っていたのか。なぜ1人で川の中に沈んでいかなくてはならなかったのか。そして誰にもまだ言ってもらえず、次の日まで、川の底で沈んだことによって、僕たちは家族、家庭としては何一つ納得できるところがないっていう。本当にその時に何があったのかを調べてもらいたいっていう一心です。

記者:ありがとうございます。

坂本真帆弁護士:そしたらちょっともうそろそろ、はい。終わりに●(27:08)

進行:●(27:07)大丈夫でしょうか。ありがとうございました。

中西法貴弁護士:ありがとうございました。