京都・神奈川親族連続殺人事件

金を貸してくれない親族を続けて殺害、反省しない犯人死刑に

2007年1月京都府の民家で岩井順子さん(57歳)が殺害され、甥の松村恭造(25歳)が指名手配された。

同月23日、松村は神奈川県で大叔父の加藤順一さん(72歳)を殺害。どちらも金品を強奪していた。松村は同日に逮捕された。

犯行の経緯や動機

犯人の松村は前より思い通りにならないと家庭や学校で暴力を振るい、また自傷行為を行っていたため周囲から恐れられていた。

大学に入学するも暴力で中退。アルバイトを始めるも店長に暴力を振るい、同僚の金品を窃盗等して逮捕された。

松村は3か月の拘留の後、懲役2年6ヶ月、執行猶予4年の判決を受けて仮釈放されたが父親に勘当され、母親を頼るも再び暴力を振るい逮捕された。

また滋賀県内で住み込みの仕事に着くも暴力事件を繰り返し職を転々としていた。金に困った松村は親族に金を無心するようになるも相手にされず、恨みを募らせていった。

2007年1月16日、松村は京都府長岡京市在住の叔母の岩井さんを襲撃して10ヶ所以上を刺して殺害。現金約2万円とキャッシュカードを強奪して逃亡した。同日夜に岩井さんの夫が浴室で水を張った浴室にうつ伏せ状態の遺体を発見して通報した。

1月20日、京都府警が犯人を特定して松村は全国に指名手配される。

逃亡先の東京で松村は風俗店で金を使い果たした。

同月22日に神奈川県相模原市在住の大叔父である加藤さんに金を無心して断られるも宿泊を認められる。

1月23日の深夜、加藤さんが就寝しているところで頭部を鈍器で滅多打ちにして殺害。遺体を押入れに隠し、現金約1万円と携帯電話を窃盗して逃走した。

16時55分に加藤さん宅を訪れた長男が室内の血痕と加藤さんの行方不明に気づき警察に通報。加藤さんの遺体が発見され、同日夕方に東京都内で松村は京都府警の捜査員に祖母への強盗殺人の件で逮捕された。

2月21日には大叔父に対する強盗殺人で再逮捕された。

裁判とその後

初公判で松村は殺人は当然のこと、冥福を祈る気はない等供述した。2008年3月17日の罪状認否についても犯行を認めた上で自分を褒めたいと述べた。

反省の意思が見られず更生困難として同月28日、松村に死刑判決が言い渡される。

最終陳述で松村は自筆のメモ11枚を20分かけて読み上げ、「犯行の原因は母親を守らなかった父親にある。全く反省していない。世間に仮はないから法律を守る義務はない。許せない人間は許さなくてもいい」等と述べた。

弁護側が控訴するも松村が自ら取り下げ、4月8日に確定した。

2012年8月3日、大阪拘置所で松村の死刑が執行されている。