京都メル友連続殺人事件(出会い系サイト事件)

出会い系サイトで知り合った女性を次々と殺害。計画的犯行か。

2001年4月9日、京都府の宇治川で「メル友」に会うと言って出かけたまま行方不明となっていた女子大生のMさんの遺体が発見された。

また、1か月後の5月8日には、京都市内でOLをしていたAさんの遺体が伊佐津川の浅瀬で発見された。

AさんもMさん同様、3日前の夜に「メル友」に会うといって外出したあと行方不明になっていた。

京都府警はこのメル友が事件に関与しているとみて、携帯の通信履歴などを調べた。また、被害者たちのバッグなどがなくなっていたことから質屋をあたったところ、Aさんのバッグと財布が行方不明になった日の翌日に、京都市内の質屋に質入れされていたことが判明。

5月15日、京都府警は質入れの際に提示された身分証のコピーから、土木会社アルバイトの男・西嶋宏昭(25歳)が持ち込んだものと判明。事情聴取で容疑を認めた。

事件の詳細と動機

西嶋は2000年9月頃から、携帯電話の出会い系サイトに熱中していた。

西嶋は無口で人付き合いの苦手なタイプだったが、出会い系であれば簡単に女性をデートに誘うことができ、半年間に20人もの「メル友」を作っていた。

車が趣味であった西嶋は、改造車に乗ってのドライブを好んだため、デート代や車の維持・改造費などがかさみ、複数の消費者金融から計160万円もの借金をつくっていた。

2001年3月には、アルバイト先の事務所に消費者金融から督促の電話がかかってきてしまったため、上司に「両親にだけは言わないでほしい」と懇願した。

同年4月8日の夜、西嶋は入ってきた給料や、人から金を借りて借金返済に充てることが困難になっている状況に対してイラついていた。

そこに、Mさんから以前に借りていた2万円の催促を受けたことからドライブ中にキレて絞殺した。

殺害後、遺体を川に投げ棄て、財布から7万円を奪うと、バッグを質に入れて借金返済に充てた。

その後も西嶋は出会い系を通じて女性と会うことを繰り返し、Mさん殺害を告白して相手の反応をみて面白がっていたのだが、それを聞いたAさんが騒ぎ出したため、口封じのためにAさんを殺害。Mさんと同様、遺体を川に棄て、金とバッグを奪って、バッグを質に入れた。

そして、2001年(平成13年) 5月8日、京都府綾部市内を流れる綾部川の浅瀬で京都市右京区の会社員Aさん(28)の他殺体が発見され、数日後、警察の捜査によりメール友達の土木作業員・容疑者西島宏昭(25)が逮捕された。

さらに、西島はその後の調べで同じ京都府内で4月に起こった京都市東山区の京都女子大2年生Mさん (19)殺害事件にも関与していたことが判明した。

西島の供述に基づき京都府警が琵琶湖を捜索したところ、殺害されたMさんの携帯電話等が発見されたのだが、この携帯電話は液晶画面が西島によって壊されていた。

証拠隠滅を図るためであろうが、同容疑者は殺害した女性の携帯電話を所持していた。

西嶋は「女性殺害後しばらく、この女性の携帯電話にたびたび電話がかかってきては受話器の向こうから苦しそうな女性の呻き声が聞こえた」「その声は電源を切っていてもかかってきた」「液晶画面に苦痛に歪んだ女性の顔が浮き出してくるようにまでなった。」「耐えきれなくなった」と供述。そうして西島は液晶画面をハンマーで叩き割って琵琶湖に捨てたのだと言う。

罪の意識からの幻覚なのかはわかっていない。

しかし西嶋は、「取り返しのつかないことをした」「金をめぐるトラブルからかっとなって殺害した」と供述、容疑を認めていた。

西嶋はサラ金からの160万円ほどの借金があり、被害者2人のバックを質入していた。

殺害された女子大生は、容疑者の男性のことを「会っても面白くない」と友人らに話していたという。警察はこの事と犯行時との関連も調べていた。

司法解剖で、遺体から検出された胃の内容膵液は現場水域のものではないことがわかり、おそらくホテルかどこかのバスタブで溺死させられ、その後現場に遺棄されたとみられる。

本人は結局最後まで、動機が決して金目当てではないと主張しているものの、容疑者に160万円もの借金があったことや、両事件とも発生直後に被害者のバック等を質屋に持ち込んでいた点から警察では金銭目的で計画的に犯行に及んだと見ている。

現段階では衝動的犯行と計画的犯行の二通りの刑法が想定されていたが、計画的だったならばかなり重い罪に問われるものと思われた。

判決とその後

2002年(平成14年)11月7日、京都地方裁判所で西嶋被告に「約1か月で2人を殺害し、人間性も無く冷酷非道」として求刑通り無期懲役が言い渡され、そのまま確定した。

被告は殺人の事実は認めているが、強盗目的を否定していた。罪状は、殺人、死体遺棄である。事件発生場所は京都府綾部市、宇治田原町。被害者は全員死亡とのことになった。

nシステム

女子大生メル友殺人事件で、1部マスコミに、nシステムが犯人の車を記録していたと言う趣旨の情報が流れた。(5月18日付読新聞大阪版に、そのような内容が載せられていることが確認されている。)

nシステムは全国の道路に設置されている自動車ナンバー自動読み取り装置だよ!ナンバー読み取りしかしてないから、スピードを取り締まる「オービス」とは別物だよ。

京都市伏見区石田の外環状線、石田森東交差点に設置された交通監視カメラが西嶋容疑者の車の映像を捉えていた、と報道されていた。

実は、容疑者は5月8日に、別の女性会社員のメル友を殺害して同じように車で遺体を運び、途中京都縦貫道の料金所の監視カメラのビデオにも車のナンバーが記録されたとみられていた。

警察は凶悪事件解決にnシステムや同類のカメラが役立ったと強調する姿勢がルーシーさん事件以来ますます強まっている。