福岡県福津市・自動車巻き添え自殺事件

ハンドルに刃物を固定、“巻き添え”自殺で正面衝突し二人を殺害か

2020年5月8日午後11時10分ごろ、福津市宮司浜2の国道495号で、普通乗用車と対向車線の軽乗用車が正面衝突する事故が発生。

普通乗用車を運転していた同市の内装業男性・阿部大介容疑者(40歳)と、軽乗用車を運転していた福岡県古賀市日吉1丁目の会社員男性・前田宗智(かずとも)さん(32歳)が死亡した。

その後の警察の捜査で、男は周囲に自殺をほのめかし、男の車のハンドルには、のどに当たるように固定した刃物がついていて、およそ150km/hものスピードで対向車に突っ込んだことが判明。

普通乗用車を運転していた阿部容疑者は、周囲に自殺をほのめかしていたという。

現場は片側1車線の直線道路。防犯カメラの映像などから、車は約200メートル逆走した後に衝突。ブレーキ痕もなく、衝突させたら相手が死ぬかもしれないという「未必の故意」があったと判断した。

阿部容疑者は衝突時、時速約150キロを出し、歩道側に避ける対向車に向けてハンドルを切っていたという。

阿部大介容疑者(40)を書類送検

2020年7月17日、警察は2人に面識がなく、阿部容疑者が自殺するために巻き添えにする形で男性を殺害したと判断し、容疑者死亡のまま、殺人の疑いで書類送検した。

亡くなった被害者の男性は、魚釣りやアウトドアが好きな、3人の子どものお父さんだった。

事故の2日前にも、近所の親族も誘い、バーベキューを楽しんだという。

被害者の親族は取材に対し「なんで、そこでたまたま…。本当に帰ってきてくれるならね、帰ってきてほしい。本当に優しくて、本当にいい人やったけん、もう悔しくてたまりません」「帰ってきてと言いたい。あの世で幸せにとか言いたくない。帰ってきてと言いたい。みんなそう思っています」と語った。

被害者の親族によると、男性は事故の直前の日中、子どもを連れて釣りに出かけたもののあまり魚が釣れず、子どもを喜ばせるために夜になって再びひとりで魚釣りに出かけた際に事故に巻き込まれたという。