三鷹ストーカー殺人事件

2019年10月

「リベンジポルノ」が取り沙汰されたストーカー殺人

出典:https://times.abema.tv/posts/1926573

2013年10月8日午後4時55分ごろ、東京三鷹市に住む女子高生Sさん(18歳)が、自宅前の路上で元交際相手の池永チャールズトーマス(21歳)に襲われた。

Sさんは首や腹など5か所を刺され、約2時間後に死亡。逃走した池永は同日の午後6時30分ごろに逮捕された。

Sさんは池永からストーカー被害を受けており、事件当日には両親とともに警察へ相談へ行っていたことも判明した。

事件の経緯

Sさんと池永はSNSで知り合い交際を始めたが、Sさんの海外留学をきっかけに別れていた。Sさんは2013年に帰国。池永は復縁を求めたが、Sさんに断られた。すると「殺すぞ」などとメールで脅迫するようになり、交際中に撮影した画像をインターネット上に流出させた。

池永はその後、10月1日と4日にSさんの自宅近くに姿を現した。

身の危険を感じたSさんは学校の担任に相談した。担任は同日中に杉並署に相談したが、Sさん宅近辺の三鷹署に相談するように勧められるだけだった。

10月8日午前9時ごろ、Sさんは両親と一緒に三鷹署に行き、相談した。職員がその場で池永の携帯電話に連絡したが繋がらなかった。池永はこのとき、Sさんの自宅の隣にある空き家の屋根の上に身を潜めていた。そして昼頃、屋根を飛び移り、Sさんの自宅に2階から侵入すると、Sさんの部屋のクローゼットに隠れた。

Sさんは三鷹署を出た後に登校し、帰宅後の4時半ごろに三鷹署からの安全確認の連絡を電話で受けた。

しかし、午後4時50分ごろ、Sさんはクローゼットの中に潜んでいた池永に襲われてしまったのである。

重要視された、リベンジポルノ。

2014年8月1日、東京地裁は池永に懲役22年を言い渡した。池永は「起訴されていないリベンジポルノの件が重要視された」として控訴。15年2月6日、この主張が認められ、1審判決は棄却された。

Sさんの両親はSさんの尊厳を守るためにリベンジポルノの件は訴えずにいたが、2審での判決を受けて告訴。池永はリベンジポルノの件で追起訴された。

16年3月15日、東京地裁はやり直しの裁判員裁判で、1審と同じ懲役22年の判決を下した。Sさんの両親と池永のそれぞれが判決を不服として控訴したが棄却され、17年2月8日に刑が確定した。

その後、リベンジポルノ被害防止法が成立。

13年12月、警視庁はこの事件をきっかけにストーカー摘発や被害者保護などに迅速に対応するため、「ストーカー・DV対策本部」を発足した。本部発足後の1か月間で20人が逮捕されるに至り、20件中19件は相談から24時間以内に検挙され、残り1件は相談から約8時間後のスピード逮捕となった。

また14年11月には、リベンジポルノの罰則が盛り込まれた「私的性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律(リベンジポルノ被害防止法)」が成立した。

どうしたら、だれも亡くならずに済んだと思いますか?