大分県日出町主婦失踪事件

主婦が失踪!?立て続けに起きた3件の事件は本当に関連がないのか

2011年9月12日、午前11時30分頃から午後3時頃の間に大分県日出町で主婦をしている光永マチ子さん(当時35歳)が行方不明になった事件である。

事件の経緯と詳細

マチ子さんは同日の朝から体調が優れなかったため、朝の支度が遅れ子供たちが遅刻気味となり、その日はマチ子さんが学校まで子供達を車で送った。

午前9時45分頃、小学校から「長女の歯が欠けたので迎えに来て欲しい」と連絡があり、マチ子さんは車で小学校に向かった。

午前10時過ぎ、マチ子さんは小学校で長女を引き取り、歯科医院へと向かった。治療後、マチ子さんは長女を小学校に送る前に、歯科医院から約1km離れたところにあるスーパーに寄って買い物をしている。スーパーの防犯カメラには2人がお茶などを買う姿が映っていた。

午前11時30分頃、長女を小学校に送り届けた。その際、長女に「家に帰って寝ているから終わったら電話して」と約束している。

午後3時頃、長女が帰宅すると、玄関の鍵は空いておりマチ子さんはいなくなっていた。

その後、長男や夫が帰宅する中、マチ子さんが自宅に戻ることは無かった。事件に巻き込まれたのではないかと心配したマチ子さんの夫は、地元警察に捜索願を提出し、すぐに警察による捜索活動が開始された。

マチ子さんは事件に巻き込まれたのか、それとも自発的な家出だったのだろうか。家から消えたものは日用品ばかりだったことから、警察は家出の可能性も疑っていた。

人口2万8千人の小さな町で起きた突然の失踪事件に、地元住民の間には大きな動揺が広がったという。しかし、マチ子さんの失踪からわずか1日後、今度は同じ町内に住む2歳女児の行方が分からなくなる事件が発生した。2か月前には、同じ町内に住む高齢夫婦の刺殺体が発見される事件が発生したこともあり、地元住民の中には3つの事件の関連性を疑う声も上がったという。

結局、2つの事件は解決したものの、マチ子さんについては未だ行方が掴めないままである。3つの事件は同じ町内で連続的に発生したという以外に繋がりはないことから、警察は関連性なしと判断し、捜索を断念したため、現在も未解決事件となっている。

マチ子さんの特徴

・1975年9月25日生まれ
・身長152cm〜153cm
・体重は42kg〜45kg
・髪の毛は肩くらいの長さ
・声のトーンは高め
・指輪はしていなかった家族構成は夫と子供2人の4人暮らし
・結婚以来ずっと専業主婦
・黒っぽいTシャツに7分丈のパンツ

失踪時に部屋から無くなっていたもの

マチ子さんが失踪した時に部屋からなくなっていたものが多数ある。
・普段から使用していたモノトーンのポーチ、財布などが入っていたバッグ。
→バッグには子供とマチ子さんの健康保険証、キャッシュカード、クレジットカードも入っていたと見られる。しかし、健康保険証やカード類が失踪後に使われた形跡は無い。
・自宅の鍵
・車の鍵
→マチ子さんが使っていた車の鍵が持ち出されていたが、外出時に必ず使っていたマチ子さんの車は家に置いたままだった。
・マチ子さんが使っていた白い枕
・長女がタオルケット代わりに使っていたフレッシュプリキュアのプリント入りバスタオル
・鼻緒に大きな白い花のついた水色のビーチサンダル

部屋の状態は、失踪前にスーパーで購入したとみられるお茶が飲みかけの状態で冷蔵庫に入っていた。いつも持ち歩く携帯電話は自宅に置いたままだった。

とても慎重な性格で、いつも家の鍵をかけて出かけていたが長女が帰宅した時には、鍵はかけられていなかったが、部屋に荒らされた形跡はなかった。

ママ友のブログ

マチ子さんの友人が、失踪前のマチ子さんの様子についてブログで語っている。

マチ子ちゃんは子煩悩で家族を大切にしていた。姿を消したという言い方はあまりにも不自然な感じだ。
確かに連れ去られたんじゃないかと考えている。
いなくなる3日前には、中の良い友人たちみんなでカラオケに行き、いつも通りの楽しい時間を過ごした。その後は、新世紀の結婚式があるということで、結婚式に来ていく服を選びに2人で買い物に行った。
買い物を終えると、いつものように私の家でお喋りしながら、お茶をした。いつも通りのマチ子ちゃんだった。普段通り何も変わった様子がなかった。
毎週、火曜日と水曜日と金曜日は子供の習い事で顔を合わせていた。火曜日には、またいつものように馬鹿話をしていたはずなのに、月曜日の昼くらいから忽然といなくなった。
子供の帰る時間にはいつも家で待っていたはずのマチ子ちゃん。その日は学校に迎えに行く予定だった。でも、学校には来なかった。子供が学校から帰ってきた頃には、もう姿はなかった。カバンとタオルケットと枕という、持ち歩くには不自然なものと一緒に。
いつもきちんとしていた戸締りはしないまま、いつも持ち歩いていた携帯電話は置いたまま、それから何もわからないまま7ヶ月という時間がすぎた。
あれから7ヶ月、私たちと仲が良かった友人との集まりもなくなった。マチ子ちゃんの家族の生活も一変した。学校も転校し、祖父祖母と生活している。まだまだ小学生。母親に甘えたい気持ちがいっぱいだ。まだまだ母親が必要な年代だ。旦那様も、1人でマチ子ちゃんの帰りを待っている。マチ子ちゃんのいなくなったあの家で、想像を超える辛さだと思う。
どう考えてもマチ子ちゃんの意思ではなく、第三者の手によって連れ去られたのではないか、何度考えても、どう考えても不自然なことばかりだ。何も言わず何の前触れもなく、いなくなってしまって何がどうなったのか全くわからない状態。
いつも子供達や家族のことを誰よりも大切にしていたマチ子ちゃん。『良い加減子離れしないと』なんて笑って言っていた、そんなマチ子ちゃんがどんな事情があったとしても、家族に何も言わないまま自分の意思で失踪することなんて考えられない。そんなマチ子ちゃんが子供を置いて自分のことだけを考えて、自分の都合だけで出て行くとは思えない。

これらの内容からすると、マチ子さんは家庭的で子煩悩な印象であり、自ら失踪するとは思えないと推測された。

また、このブログにマチ子さんの夫が、「誰かの手で連れ去られたとしか言えない状況です。行方不明になる直近の将来にマチ子が楽しみにしていた行事が続く予定でしたし、子供たちが一番大事なマチ子が子供たちを置いて出て行ったとは考えられません。」とコメントしている。

失踪前後の2つの事件

実は、この日出町では似たような時期に事件が2つも起きており、失踪事件との関連が疑われていた。

マチ子さんが失踪した9月13日、大分県日出町に住んでいた2歳の女の子の行方がわからなくなるという事件が起きた。この女の子の母親は当初、「娘を車の後部座席に乗せスーパーに買い物にきた。駐車場に車を止め、自分だけ店に入り5分ほどで車に戻ってみると、娘の姿が消えていた。」と説明していた。

このスーパーとはマチ子さんが失踪直前に長女と一緒にお茶などの買い物をしたスーパーだった。1日違いで消息を絶った同じ日出町在住の女の子と主婦。その2人ともが、同じスーパーに来ていたことから、2つの事件に何らかの形で関連しているのではないかとの噂もあった。

しかし、女の子の事件は発生から約5ヶ月後に死体遺棄容疑で母親が逮捕され、その供述に基づき日出町の雑木林で白骨遺体の一部が発見された。母親は殺人については否定し、「自宅で死体を見つけ、気が動転して遺棄した。」と供述している。結局死因が特定できず、殺人容疑での立件には至らなかったとされる。

さらには、マチ子さん失踪の約2ヶ月前の6月27日に、大分県日出町在住の老夫婦の刺殺体が発見されるという事件が起きている。その老夫婦の自宅は歯科医院の斜め前にあり、その歯科医院はマチ子さんが失踪直前に、歯の欠けた長女の治療をしてもらった歯科医院だった。

この事件は、マチ子さん失踪の時点で未解決だったため、老夫婦殺害事件とマチ子さんの失踪は何らかの形で関連しているのではないかという噂もあった。

しかし、老夫婦殺害事件は遺体発見から3年近くも経った2014年3月、夫の無理心中であったとして殺人の疑いで容疑者死亡のまま書類送検されている。

その理由は、部屋が密室で争ったり荒らされたりした形跡がないこと、司法解剖の結果、夫と妻の死亡時間に数時間から半日のズレがあること、夫は自傷後1時間、動ける状況だったにも関わらず、助けを求めたり逃げたりしていないことなどの状況だったからである。