名古屋闇サイト殺人事件

闇サイト「闇の職業安定所」で集まり殺人、自首で発覚

2007年8月24日深夜に名古屋市千種区の住宅街で帰宅途中の会社員、磯谷利恵さん(31歳)が拉致されて殺害・遺棄された。

犯人として堀慶末(32歳)と神田司(36歳)が逮捕され、川岸健治(40歳)が自首した。

犯人らはインターネット上の闇サイト「闇の職業安定所」で集まっていて面識はなかった。

犯行の経緯や動機

犯人のひとり神田は少年時代に暴走族へ所属していて、高校卒業後は派遣会社に登録する一方で暴力団関係の仕事をしていた。

1997年頃から神田は闇サイトを利用し始めて2006年から翌年頃には闇サイトを利用した別件の詐欺事件で執行猶予付き有罪判決を受けるも金欲しさから闇サイトの利用を続けていた。

2人目の犯人である堀は1998年6月28日に当時の同僚2人と共謀して愛知県碧南市内でパチンコ店長夫婦を殺害し現金等を奪った。

さらに本事件の前年となる2006年7月20日には名古屋市内の高齢女性宅に押し入り強盗殺人未遂事件を起こした。

堀は本事件の半年ほど前に失職、2007年6月に偶然「闇の職業安定所」を見つけて利用を始めた。

3人目の犯人である川岸は高校進学後に非行で少年鑑別所に収監されたが、中退後は富山県内の警備会社に勤務して妻子を持ち、ローンで住宅を購入した。この頃から闇サイトの利用を始めていた。

2004年5月頃に夜逃げをして差し押さえを受け、2005年7月には闇サイトを利用した別件の詐欺事件で逮捕された。その後も利用を続けていた。

2017年8月24日の深夜、犯人らは通りがかりの女性を4人狙うも失敗。

名古屋市千種区の住宅街で帰宅途中の会社員である磯谷さんを車に押し込んで拉致。

その後、人気のないところを探して愛西市内の駐車場へ行き、磯谷さんを脅迫して金品を強奪した上に強姦を試み、金槌で複数回殴打してロープで絞殺。遺体を岐阜県瑞浪市にある山中へ遺棄した。

川岸が自首したことで3人は逮捕となった。

裁判とその後

2008年9月24日から名古屋地裁にて公判が開かれ、検察側は3人の犯行が非道であり反省が見られないとして死刑を求刑。弁護川は高い計画性はないとして死刑回避を求めた。

翌年3月18日、地裁から堀と神田へ死刑が言い渡され、川岸に対しては自首が次に起こり得た犯罪を阻止したとして無期懲役が言い渡された。

堀と川岸の控訴審が開かれ、2011年4月12日に両名の無期懲役が下された。

その後、堀は起訴されていた1998年の事件で死刑となった。

2015年に神田の死刑が執行されている。