名古屋女子大生誘拐殺人事件

愛人のために多額の借金を抱えた男は映画を見て計画を思いつく。

名古屋女子大生誘拐殺人事件とは1980年12月2日に、愛知県名古屋市で女子大生が寿司屋の店員だった男に身代金目的で誘拐され殺害された事件である。

しかし数十年前の事件ともなると記憶から無くなってしまっている人が多いと思われる。

なので事件を忘れないためにも本記事で事件の詳細を追っていき動機などを説明していく。

事件概要

犯人の木村修治(当時30歳)は愛人の仕送りや、借金の返済のため手を出したギャンブルによりさらに借金が増えるという悪循環に陥っていた。

1980年11月29日に多額の借金をしていたノミ行為相手から催促をされ、同日に店まで来て支払いをせがまれていた。

また別のノミ行為の相手や借金先からも催促をされていたため、前々から考えていた「金城学院大学の資産家の娘を誘拐し身代金を要求して借金に当てる」犯行を決意。

そして12月1日に中日新聞の告知板欄英語の家庭教師として働き口を探していた金城学院大学英文科3年の戸谷小百合さん(22歳)を犯行のターゲットに決定。

12月2日には殺人場所や現金の受け渡し方法を綿密に練るなど、犯行を成功させるために周到に用意をしたうえで小百合さんを誘拐した。

18時25分ごろ民家や人けの少ない農道で用意していたロープにより殺害。

20時15分には小百合さん宅に電話し身代金3000万円を要求。

その後何度も身代金を受け取るための方法を考え連絡をするが、借金返済と同時に金の出どころもわかってしまうと考えた木村は身代金を諦め遺体を遺棄する場所を探す。

12月4日に木曾川に重りなどを括りつけてから橋の上から投げ遺体を遺棄。

遺体も見つからず木村からの連絡もないため操作は難航していたが12月26日、公開されていた声が似ているという通報を受け警察が木村を特定する。

犯行を頑なに否定していたが声紋鑑定が決めてになり殺害を自供、逮捕となった。

動機・経緯

動機は借金返済のための誘拐であり、多額の借金を返す当てがなかったため犯行に及んでいる。

不倫をしていたため生活させるために愛人に送っていた金や、ギャンブルで負けた金があったため起こしてしまった。

判決とその後

木村が行った犯行は極めて残忍な行為であるため、恩赦出願などもしていたが判決は覆ることなく死刑が確定した。

そして1995年に12月21日死刑執行。子を2人残したまま亡くなった。

木村は死刑執行前に2人の子に手紙を出し、自分のことは恨んでいいが他人を恨むことなく育ってほしいと伝えていた。

殺人犯がなにを言っていると思われるかもしれないが、子に罪はなく健やかに育ってほしいという木村のせめてもの願いが綴られていた。