愛知県・岡崎市10歳女児入浴中溺死事件

2020年8月27日、午後九時十五分ごろ、愛知県岡崎市牧御堂町、会社員村上徹さん(42)方で「娘がお風呂でおぼれていて、呼吸をしていない」と母親から119番があった。

村上さんの次女で小学五年生の絢香さん(10)が病院へ搬送されたが、約一時間半後に死亡した。

事件の詳細と関連事故

岡崎署によると、絢香さんは二階の風呂場で入浴中で、前かがみの状態で顔が浴槽の水に漬かっていたという。外傷はなく、署は原因を調べている。

なお、村上さんは妻と娘2人の4人家族で、祖父母との2世帯住宅だった。

老人ホーム入浴中溺死事件

社会福祉法人「天神会」(笠岡市、岡崎利治理事長)が運営する老人保健施設(同市)に入所していた男性(当時81)が入浴中に死亡したのは職員が注意義務を怠ったためだとして、男性の遺族3人が同法人を相手取り、約3500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が2010年10月25日、岡山地裁であった。

工藤涼二裁判官は「事故は予見できた」として、約440万円の支払いを同法人に命じる判決を言い渡した。

判決によると、男性は認知症で2005年4月に同施設へ入所。

2007年12月29日午後1~2時ごろ、施設内の浴槽に自分で高温の湯をためて1人で入浴し、心肺停止状態になった。

職員が午後3時20分ごろに浴槽内の男性を発見し、看護師が心肺蘇生をしたが、間もなく医師により死亡が確認された。死因は致死的不整脈の疑いとされた。

工藤裁判官は、男性に徘徊(はいかい)傾向があり、浴室に入ることは予見できたことや、浴室の扉が施錠されていれば事故は防げたことなどから施設側の過失を認定。一方、職員が浴槽に湯をためたまま放置したわけではないことなどから、損害すべてを同法人に負担させることは相当性を欠く、などとした。天神会は判決について「全文を見ていないのでコメントできない」としている。

社会福祉法人「天神会」について

天神会は1980年10月、伊藤県議の親族が設立。定員70人の特別養護老人ホーム「天神荘」やデイサービスセンター、身体障害者療護施設などを展開している。

社会福祉法人「天神会」(笠岡市、岡崎利治理事長)の元常務理事が、同会の運営する特別養護老人ホームの会計を不正に操作し、約4457万円を私的に流用していたことが、県の調べなどで判明。

元常務理事の兄の伊藤文夫県議(自民)も、後援会事務所の経費を天神会に肩代わりさせるなどの方法で、約70万円の利益を得ていた。

元常務理事は不正を認め、全額の返還を約束。伊藤県議は全額を返還したという。伊藤県議は笠岡市選挙区選出で3期目。昨年1~12月に天神会の理事長だった。

問題は2008年12月、県への内部告発で発覚。県の指導で天神会が発足させた第三者調査委員会が2009年10月に報告をまとめ、10年1月に同法人が県に報告した。

県や天神会によると、1995年5月から2002年11月までの間、元常務理事は、天神会の特別養護老人ホーム「天神荘」で、定員を超えて受け入れた入所者が支払う利用料(1人日額2500円)を法人に入金せず、さらに同会の別の施設でも同じ手口を使い、計3790万円を私的に流用した。また備品の納入業者に対し、本来より高い価格の請求書を出すよう要請。水増し分667万円を不正に受け取った。

一方、伊藤県議は2000年ごろ、天神会所有の車を21万円で譲り受けた。しかし第三者調査委は、当時の車の売却相当価格は71万円程度とし、県議に差額の50万円を返還請求するよう求めた。

さらに伊藤県議は、後援会事務所の2004年度のガソリン代約16万円とコピー機のリース代など約3万5千円を、天神会に肩代わりさせていた。

伊藤県議は取材に対し「当時、後援会事務所と天神会の事務所が同じ場所にあり、私の知らない間に経理があいまいになったようだ。車は廃車するというので買ったが、わざと安くしてもらった訳ではない。元常務理事は身内なので、全責任をとって私が理事長を辞めた」と話した。

以降、元常務理事や天神会の岡崎理事長は、新聞の取材に応じていない。