大阪姉妹放火殺害事件

2020年07月

実母殺害の快楽が忘れられず、無関係の姉妹を殺害して放火

2005年11月17日に大阪市浪速区のマンションで飲食店店員の姉妹、上原明日香さん(27歳)と千妃路さん(19歳)が刺殺された上で建物に放火された。

犯人として住所不定・無職の山地悠紀夫(22歳)が逮捕された。山地は16歳の時に母親を殺害した経歴があった。

犯行の経緯や動機

犯人の山地は当事件の5年前となる中学卒業後の2000年7月、山口県山口市のアパートで口論の末に実母(50歳)を金属バットで撲殺して少年院に送致されていた。

この際、返り血を流すためにシャワーを浴びているときに射精していたことに気づいたという。

2004年3月に少年院を退院。この時に法律を守る気はない旨の話を精神科医にしており、更生に対して疑問や意見が提示されていた。

2005年2月頃、福岡のパチスロ機を不正操作しコインを盗むグループに加わるが、3月に窃盗未遂容疑で逮捕。大阪に活動拠点を移した同グループに復帰するも稼ぎが上がらず11月に離脱した。

活動拠点のマンションを出てからは境内や公園等で野宿していたが、母親殺害の際に感じた性的興奮を再び得るために被害者らを狙った。

2005年11月17日午前2時半頃、山地は仕事後に帰宅した姉の明日香さんがドアを開けた瞬間に背後からナイフで胸を突き刺して強姦。跡を残さないための工作を行った。

約10分後、妹の千妃路さんが帰宅したためナイフで胸を突き刺し、姉の傍で強姦。

その後、ベランダで煙草を吸った後に姉妹の胸を再び突き刺して殺害。室内に放火して室内の金品を奪って逃走した。凶器のナイフは現場のマンションから約400メートル離れた神社の倉庫に投棄した。

午後3時半に火災警報器が鳴ったことですぐに消化され、姉妹の遺体を発見。搬送されるも病院で死亡が確認されている。

同年12月5日、大阪府警により山地は建造物侵入容疑で逮捕、同月19日に強盗殺人容疑で再逮捕された。

裁判とその後

山地は住居侵入及び強盗殺人、強盗強姦、銃砲刀剣類所持等取締法違反、建造物侵入、非現住建造物等放火の罪で起訴された。

2006年5月1日から大阪地方裁判所で山地の公判が開かれた。山地は犯行について、殺人と物を壊すことは全く同じこと等述べ、精神鑑定では完全な責任能力が認められた。

10月27日の第10回公判では法廷に2万2796人分の死刑を求める嘆願書が提出された。

2006年12月13日に死刑判決が下され控訴するも自ら取り下げて翌年5月31日に死刑が確定した。

2009年7月28日、大阪拘置所にて死刑囚の死刑が執行されている。