あおり運転被告、殺人罪で懲役16年確定へ。現況は?

ここ最近、いわゆる「あおり運転」による悪質な事故が社会問題となっていますが、2018年に大阪・堺市の府道で、悪辣(らつ)なあおり運転によってバイクを運転していた男子大学生(高田拓海さん:当時22)を死亡させたとして、殺人罪に問われていた中村精寛被告(42)の罪刑が最高裁で認定され、懲役16年が確定しました。

これについてみていきましょう。

犯罪の状況は

中村被告は2018年7月2日の夜に府道で車を運転中、高田さんのバイクが前方に進入したことに腹を立て、高田さんを追跡した上で時速100キロ近くのスピードで車を追突させ、頭蓋骨骨折などで殺害した事件です。

大阪地裁では一審判決で、中村被告が車のブレーキをかけたのは車間が約10メートルの至近距離になった後で、しかも弱くしか踏まなかったとし、弁護側は過失運転致死罪にとどまると訴えましたが、車体の重量差なども理由となり、死亡する危険が高いと十分認識していたのにあえて衝突させたと判断し、未必の殺意を認定しました。

二審でも被害者に落ち度はないとされ、何よりも中村被告が衝突後に軽い口調で「はい、終わり」と発言したことが問題視され、最高裁の最終判決に至ったものです。

被害者の母親がコメント

今回の最高裁の判決を受け、死亡した高田さんの母親はマスコミの取材に対し、「懲役16年は短くて到底納得できないが、当然の結果だと思います。判決が確定しても私たち家族の悲しみが癒えることはありません」と語っています。

まとめ

・悪質なあおり運転の加害者が殺人罪で懲役16年が確定

・事件の状況は情状酌量の余地なく、殺人鬼の仕業

・残された遺族は判決に不納得ながらも決着に合掌

マスコミ報道やネットなどでも最近盛んに取り上げられ、話題となっているあおり運転ですが、今回の事案はその中でも最も悪質な例として世間を憤慨させました。

善良な運転者が普通に道路を走行しているのに、一方的に「キレ」て車を降りて威嚇したり、あおり運転で周囲を巻き込む危険運転を続けたり、そして今回のような最悪の死亡事故まで引き起こす加害者には、当然ながら厳罰を与える一方、そもそも運転資格を制限するなどの防御策を講じる必要があるのではないでしょうか。

亡くなった被害者の方に黙祷を捧げるとともに、後を絶たないあおり運転の撲滅を祈りたいものです。

最後までお読みいただきありがとうございました。