島根女子大生バラバラ殺人事件

女子大生バラバラ殺人事件、執念で7年越しの被疑者特定

2009年11月6日、広島県北広島町の臥龍山山頂付近で、女性の頭部が発見された。

島根県浜田市で10月26日から行方不明になっていた19歳の女子大生と確認され、死亡時期は約1週間前から2週間前と判明。

広島県警・島根県警は合同捜査本部を設置して残りの遺体発見、被疑者特定などの捜査を開始。

11月7日に左大腿骨の一部、翌日に両手足の無い胴体、更に翌日に左足首、11月19日に爪が発見された。

2012年10月26日、死体遺棄罪単体で時効が成立した後も、容疑を殺人罪に切り替えて捜査が行われた。

2016年12月、捜査機関は、事件直後に事故死していた人物が被疑者であると特定した。

犯行の経緯や動機

2009年10月26日、女子大生(19才)が浜田市内のアルバイト先であるショッピングセンターを退社後、足取りが途絶えた。

10月28日、両親が捜索願を提出。11月2日、 島根県警が公開捜査に踏み切った。

11月6日、広島県北広島町の臥龍山山頂付近で、女性の頭部が発見され、DNA鑑定の結果、島根県浜田市で10月26日から行方不明になっていた19歳の女子大生であること、死亡時期は約1週間から2週間前であることが判明する。

広島県警・島根県警は合同捜査本部を設置して捜査を開始。

11月7日に左大腿骨の一部、11月8日に両手足の無い胴体部分が発見される。

胴体からは被害者の血がついたビニール片が見つかり、捜査本部はNTTが電話帳の配達に使用するポリ袋の一部と判断。

犯人の遺留品とみて、包装資材業者など流通ルートを調べた結果、インクの成分から1995年初めに広島県の5市に配達されていたものであることが判明した。

後の2016年12月、事件直後に死亡した男の実家があった山口県下関市内でも同種のポリ袋が配布されていたことが判明した。

11月9日に左足首、11月19日に爪が発見された。

11月30日、被害者の学生寮への帰宅ルート付近で靴を発見するが、靴が被害者のものであるかは特定できない。

2010年2月26日、本件に捜査特別報奨金制度が適用され、翌年2月26日、捜査特別報奨金制度の適用が1年延長される。

2012年10月26日、死体遺棄罪単体での公訴時効である3年を迎えたため、容疑を時効のない殺人罪に切り替えて捜査を継続することが発表される。

2016年12月20日、合同捜査本部は、遺体が見つかった2日後に山口県内の高速道路で事故死した会社員の男(30代)が事件に関わった疑いが強いとして、被疑者死亡のまま松江地方検察庁へ書類送検。

被疑者の男には2004年にわいせつ目的で通行人の女性に刃物を突きつけ怪我をさせるなど、過去に3件の性犯罪を犯し、服役した過去があった。

女子大生の遺体の頭部が発見された同日の夜、勤務先に翌日と翌々日の休みを願出て、同月8日、中国自動車道を車で走行中、山口県美祢市でガードレールに接触し、助手席に乗っていた50代の母親とともに死亡していた。

被疑者の所持品を押収してデジタルカメラのデータを復元したところ、女子大生の遺体や解体の様子を撮影した画像を発見し、撮影場所が被疑者の自宅浴槽であることを特定した。

判決とその後

2017年1月31日、松江地検が被疑者死亡により不起訴処分とした。