杉並区女性保育士殺人事件

同僚を殺害した保育士、2階の屋根を伝って侵入

2019年3月26日正午頃、東京都杉並区のアパートベランダから女性が助けを求める声を聞きつけたアパートのオーナーが、郵便配達員に頼んで110番通報。

部屋では保育士の照井津久美さん(32歳)が背中に包丁が刺さった状態で倒れており、搬送先の病院で死亡が確認された。包丁の柄の部分は折れ、傷の深さは15センチに達していた。

現場の遺留物からDNAが検出され、2019年3月30日、照井さんと同じ杉並区内の乳児院に勤務する松岡佑輔(31歳)が殺人の疑いで警視庁に逮捕された。

犯行の経緯や動機

照井さんと松岡は杉並区内の乳児院で保育士として一緒に働いていた。松岡は照井さんに何度も交際を申し込み、照井さんは同僚に助けを求めていた。

また照井さんは、別の福祉関係の仕事をしている彼氏と5月の連休後に結婚式を挙げる予定であった。

松岡は犯行前日から休みを取り、照井さんの留守を狙って部屋に忍び込んだ。アパートの外廊下から屋根へ登り、ベランダに降りて窓ガラスをバーナーなどで焼いて工具で割り、鍵を開け侵入。

3月26日、夜勤明けの照井さんが自宅に帰ったところ、室内にいた松岡と揉み合いになった。

同日正午頃、照井さんがアパートベランダから助けを求める声をアパートのオーナーが聞きつけ、郵便配達員に頼み110番通報した。

松岡は照井さんの部屋の包丁を使い殺害。

部屋では照井さんがコートを着たまま、背中に包丁が刺さった状態で倒れており、搬送先の病院で死亡が確認された。

包丁の柄の部分は折れ、傷の深さは15センチに達していた。また照井さんの首に圧迫痕があり、室内も激しく抵抗した痕跡が残されていた。失血死と見られている。

警察到着の5分前頃、現場から歩いて立ち去る黒いコート姿の男をアパートオーナー等が目撃している。

事件翌日、 松岡は普段通り出勤していたが、様子がおかしいと勤務先が警察に相談。逮捕となった。

松岡と同じアパートに住む住人も、事件後に松岡が洗濯物を干すときに出てきて、オドオドしている様子だったと語っている。

警察の取調べに対し松岡は、事件当日に照井さんの部屋にいたことを認める一方、殺人に関しては容疑を否認している。

判決とその後

2019年4月19日、東京地検は松岡を殺人と住居侵入の罪で起訴した。