富岡八幡宮殺人事件

宮司を解任された恨み、20代目が21代目の実姉を日本刀で殺害

2017年12月7日に東京都江東区の富岡八幡宮(とみおかはちまんぐう)近郊と敷地内で、第21代宮司の長子さん(58歳)が実弟の茂永(56歳)に殺害され、運転手も負傷した。

茂永は共犯である妻の真理(48歳)を殺害した後に自殺した。

犯行の経緯や動機

富岡八幡宮は由緒ある神社で観光スポットとしても人気があり、財政的に裕福であった。

1995年、茂永は実父である第19代宮司から地位を受け継ぎ、同神社の第20代宮司に就任した。参拝者を広く呼び込む一方で神社の賽銭をクラブやカジノに使い問題視されていた。

2001年、茂永の素行を見兼ねた19代目は茂永を宮司の職階から解き、19代目が宮司に復帰した。

茂永は解任への逆恨みで怪文書を送りつけるようになり、2006年に脅迫的な内容の葉書を長子さんに送付して警視庁に逮捕された。

2010年、19代目は高齢のため宮司の職を退き、後継者として長子さんを指名するが神社本庁から拒否され 話し合いが膠着したため2017年9月28日に同神社は神社本庁を脱退。それにより長子さんは正式に第21代宮司に就任。

離脱騒動の最中に腹を立てた茂永は長子さんの告発状を神社本庁に送付する等の嫌がらせを、神社の顧問弁護士から警告を受けるまで繰り返した。

事件直前にも自分の息子を宮司に指名することを要求する脅迫文を学校や責任役員の自宅に送り付け、全国の神社関係者等に長子さんの中傷及び追放の要求や脅迫の文言が書かれた手紙を郵送した。

2017年12月7日夜、長子さんが八幡宮に帰宅して車から降りようとしたところを、物陰に隠れていた茂永と真理が日本刀で長子さんと運転手の2人を襲撃。茂永は逃げた長子さんの背後から首を斬りつけ、胸へ日本刀を突き刺した。この際に日本刀は破損した。

真理は近隣のスーパーマーケットまで逃げた運転手を右肩から右腕にかけて斬りつけて、お前だけは許してやると言った後に逃走した。その様子を目撃した通行人が警察に通報。

茂永と真理は敷地内まで逃げた後、茂永がサバイバルナイフで真理の胸や腹を刺して殺害。自信の左胸を刺して自殺した。犯行は僅か3分であり、警察が到着した際には既に自殺した後であった。

判決とその後

茂永と真理は犯人死亡で不起訴となった。

事件後も宮司代理によって普段どおりに神事は執り行われたものの、初詣の参拝者は3割減した。