座間9遺体事件

2020年03月

SNSを通じて知り合った女性らを騙し、2か月で9名を殺害

2017年8月23日頃から同年10月23日頃までの間、当時27歳の男(以下、Aといいます)が、神奈川県座間市緑が丘の木造2階建てのアパートの一室において、男性1名、女性8名を殺害した事件です。

Aは、2017年3月から、Twitterを通じて自殺願望を持つ女性らと交流を始めています。そして、同年8月18日、Aは自己名義で管理会社との間で上記アパート一室の 賃貸借契約を結び、同月22日から同室に入居しています(Aの実家は、同アパートから約2.5キロ離れた同じ座間市内にありました)。

なお、Aは、同月19日、一人目の被害者となった女性(以下、V1といいます)とともにアパート室内を内覧するなどして契約手続きを進め、V1に契約に必要とされたお金を口座に振り込ませています。

逮捕に至る経緯

逮捕のきっかけは9人目の被害者(以下、V9といいます)となった兄(以下、V9兄といいます)の行動でした。

すなわち、V9兄は、V9が知人と会ったのを最後に行方不明となったため、2017年10月24日、警視庁高尾警察署に捜索願を届け出ています。

さらに、V9兄は、V9のTwitterに「一緒に自殺してくれる人を探している。」との書き込みを見つけ、「Twitterで知り合った人物と一緒にいる可能性がある」とみてV9のアカウントを使ってツイッターにログイン。

V9兄は、V9があるハンドルネームを使った人物と交流していたことを突き止め、Twitterで「妹がいなくなった」などと情報提供を呼びかけました。

すると、V9兄 は、ある女性(以下、Wといいます)から「そのハンドルネームの人を知っています。」との返信を受けました。

そこで、V9兄はWにこのハンドルネームの人物を誘い出すとともに警視庁に通報。

2017年10月30日、WはAを誘い出すことに成功。

通報を受けた警察官はWとAを尾行し 、Aがアパート一室に入ったところで一室の捜索(いわゆるガサ)を始めたところ、室内から遺体の一部が入っていたクーラーボックスを発見・押収したことから、Aを死体遺棄罪 で逮捕しました(逮捕は翌31日)。

逮捕後、次々と余罪が発覚し、Aはこの死体遺棄事件を含め10回(逮捕容疑は殺人罪、あるいは殺人罪、死体損壊・遺棄罪)逮捕されています。

起訴

2018年9月10日、Aは、男性1名、女性8名に対する殺害などの罪で起訴されています。

今後、裁判は東京地方裁判所立川支部で裁判員裁判として開かれる予定ですが、現在 (2019年10月17日時点)のところ、その日程などは未定です。

なお、Aが起訴された罪名については、前述の逮捕容疑から一部変わっています。

被害者全員に対する罪として「死体損壊・遺棄罪」が適用されることに変わりありませんが、一部の被害者に対しては「殺人罪」から「強盗・強制性交等殺人罪」に、あるいは「殺人罪」から「強盗殺人罪」に切り替えられています。